電車やバスを利用して連泊キャンプに出かける際、「クーラーボックスをどうするか?」という悩みは、多くのキャンパーが一度は直面する問題ではないでしょうか。
限られた荷物で移動しなければならない公共交通機関を利用して行くキャンプでは、大きなクーラーボックスを持っていくのは非効率です。
しかし、連泊キャンプでは1日目だけでなく2日目以降の食事にも配慮する必要があり、特に夏場のような気温が高い季節には食材や飲料の保冷が非常に重要となります。
うまく冷やせなければ、食材が傷んでしまったり、飲み物もぬるくなり、せっかくのキャンプの楽しさが半減してしまうこともあるでしょう。
この記事では、限られた荷物の中でクーラーボックスをうまく使いこなし、公共交通機関で行く連泊キャンプでも快適に楽しむための方法を具体的に解説していますので、参考にしてみて下さい。
1.電車やバスで行く連泊キャンプにクーラーボックスは本当に必要?

クーラーボックスはキャンプの必需品というイメージがありますが、実は電車やバスを利用した連泊キャンプにおいて「必ずしも必要」というわけではありません。
特に、持参する食材の内容や現地での調達方法によっては、クーラーボックスなしでも快適に過ごすことが可能です。
この記事では、「どんな場面で必要になるのか?」「逆にどんなケースなら不要か?」という視点から詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
①連泊キャンプでクーラーボックスが必要になる3つのシーン
クーラーボックスが本当に必要かどうかは、キャンプにどんな食材や飲み物を持って行くかによって変わってきます。
特に連泊となると、1日目だけでなく2日目以降も食材や飲み物の取り扱いに工夫が必要です。
ここでは、クーラーボックスが特に役立つ3つのシーンを紹介します。
生鮮食品を持参する時
肉や魚、乳製品などの生鮮食品は、移動中の気温や時間の経過によって状態が変わりやすく、調理前に状態を見極める必要が出てきます。
クーラーボックスを活用することで、食材を適した状態で持ち運びやすくなり、取り扱いもスムーズになります。
しかし、保冷力には限りがあるため、早めに使う、現地での調達を取り入れるなど、柔軟な工夫も大切です。
飲み物を冷やしたい時
キャンプ中、冷えた飲み物が欲しくなる場面は意外と多いものです。
特に気温が高い日や、設営でひと汗かいた後などには、冷たい飲み物を飲みたくなりがちです。
クーラーボックスがあれば、ペットボトルや缶飲料の温度をキープしやすく、ちょっとしたリフレッシュタイムを作るのに役立ちます。
事前に調理・下ごしらえした食材を持って行く時
あらかじめ自宅でカットした野菜や味付け済みの肉などを準備していくと、キャンプ場での調理が効率的になります。
ただし、こうした加工済みの食材は、常温での長時間の持ち運びには向かないため、温度変化に注意したいところです。
クーラーボックスを使えば、ある程度状態を保ったまま持っていくことができ、手間を減らすことにつながります。
②連泊キャンプでもクーラーボックスが不要になるケースとは?
「クーラーボックスを持って行かない」という選択ができる場面もあります。
それは、現地で食べ物を調達できる時や、常温保存が可能な食品だけを扱う場合です。
例えば、キャンプ場のすぐそばにコンビニがあって、到着後に弁当や飲み物を買って直ぐに飲食するならクーラーボックスを持っていかなくても問題ありません。
他にも、レトルト食品などの常温で保存できる食品だけを扱う場合も同様です。
こうした手段を取り入れることで、「クーラーボックスを持たない」という選択肢を持つことができます。
2.連泊キャンプに適したクーラーボックスの容量は?|公共交通機関で持ち運べる目安
連泊キャンプでは飲み物や食材の量が増えるため、ある程度の容量があるクーラーボックスを使いたくなりますが、電車やバスを使ってキャンプに行く場合は「どれだけ持ち運べるか」が現実的な判断基準になります。
大きければ良いというわけではなく、移動中の快適さや機動力を保つためにも、容量のバランスがとても重要です。
この章では、連泊キャンプにおいて必要なクーラーボックスの容量についての考え方や、公共交通機関でも無理なく運べるサイズの目安について解説していきます。
①連泊キャンプにおけるクーラーボックスの容量は飲食物の量で決まる
クーラーボックスの容量を決める際、「2泊なら○○リットル」というような一律の目安で選ぶのはオススメできません。
なぜなら、必要な容量は持っていく飲み物や食材の量によって大きく変わるからです。
ソロキャンプであればコンパクトなサイズでも足りる場合がありますし、家族で行くキャンプならそれなりの容量が求められることもあります。
まずは参加人数を基準に、食材や飲み物をどれくらい持っていくのかを考えることが、失敗しない容量選びの第一歩です。
②電車・バス移動で無理なく運べるクーラーボックスの最大容量は何リットル?
連泊キャンプでは、ある程度の容量があるクーラーボックスが欲しくなりますが、電車やバスでの移動を考えると「どこまでなら無理なく持ち運べるか?」が重要になってきます。
特に徒歩での移動や電車やバスの乗り換えがある場面では、大きなクーラーボックスは負担になりがちです。
私の体験をベースに話をすると、容量は最大でも30L前後におさえることをオススメします。
その理由は、実際に電車とバスを利用してキャンプに行く中で、これ以上のサイズになると「移動時に厳しい」と感じる場面が多かったからです。
したがって、どれだけ持って行く飲食物の量が多いとしても、30L前後のクーラーボックスの容量に収まるように献立を工夫する必要があります。
3.連泊キャンプで冷気を賢くキープ!クーラーボックスと保冷剤の選び方&使い方のコツ
連泊キャンプでは、初日の夜だけでなく、2日目以降の食材や飲み物の管理も重要になります。
特に夏場は気温が高くなるため、クーラーボックスの保冷力をいかに長く維持するかが、快適に過ごすためのカギになります。
とはいえ、クーラーボックスは冷蔵庫のように自ら冷却するわけではなく、あくまで冷気を「保つ」道具にすぎません。
だからこそ、保冷剤の選び方や、氷・凍らせたペットボトルなどの活用法、さらにクーラーボックスの扱い方にも工夫が求められます。
このパートでは、電車やバスで移動するキャンプでも無理なく実践できる、冷気をしっかりキープするためのコツを具体的に紹介します。
クーラーボックスの性能を最大限に活かすヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
①保冷剤はどこに置けばいい?クーラーボックスの冷えを保つコツ
クーラーボックスは、冷蔵庫のように自ら冷却するわけではなく、保冷剤などの冷却剤を使って内部の温度を下げる仕組みです。
一般的に、冷たい空気は下へ、温かい空気は上にたまりやすい性質があるため、クーラーボックスの蓋付近は温度が上がりやすい傾向があります。
この特性を踏まえると、蓋の裏に保冷剤をセットできるタイプを選んだり、食材の上に保冷剤を置いたりすることで、温まりやすい上部を効率よく冷やすことができます。

ただし、クーラーボックスのサイズや中に入れる食材や飲み物の量によっては、上部だけでは十分に冷えない場合もあります。
そのようなときは、底面や側面にも保冷剤を配置することで、冷気をより均一に循環させやすくなります。
状況に応じて保冷剤のレイアウトを工夫し、冷えを長く保てるよう調整してみましょう。
②氷や凍らせたペットボトルを現地で買って保冷剤の代用にしよう
保冷剤をクーラーボックスに入れても、連泊キャンプでは2日間保冷力を保つのは難しいものです。
そんなときに活用できるのが、現地で購入できる氷や凍らせたペットボトル飲料などの、使い切りタイプの保冷アイテムです。
これらは保冷剤の代わりとして使える便利な手段で、2日目以降の冷却効果を補うのに役立ちます。
ただし、氷や凍ったペットボトルは一時的に冷気をキープするためのアイテムであり、冷却力の高い保冷剤や長持ちタイプの保冷剤と比べると、どうしても性能が劣る場合があります。
特に気温が高い日や長時間のキャンプでは、冷えが続かないことも想定しておく必要があります。
とはいえ、保冷剤も万能ではなく、時間の経過とともに溶けてしまうため、どちらを使っても「一時的な冷却手段」でしかありません。
そのため、保冷アイテムに頼って長時間食材を保存しようとするのではなく、早めに使い切る、もしくは現地で調達するなど、効率よく食材を消費する工夫がとても大切です。
あわせて、現地で氷や凍らせたペットボトルを購入できる場所があるかどうかを、事前に確認しておくこともポイントです。
クーラーボックスの保冷力には限りがありますが、こうした冷却アイテムを上手に使い分けることで、連泊キャンプでも荷物を増やさず快適に過ごすことができます。
状況に合わせた柔軟な対応をしましょう。
③連泊キャンプの冷却対策はクーラーボックスと保冷剤の選び方がカギ!
連泊キャンプを快適に過ごすためには、クーラーボックスと保冷剤の選び方がカギとなります。
まずクーラーボックスは、なるべく保冷力に優れたモデルを選ぶことが基本です。
クーラーボックスは、表面が硬い素材でできたハードタイプと、柔らかい素材でできたソフトタイプの2種類が存在します。
ハードタイプは保冷力に優れているものもありますが、重くてかさばりやすいため、電車やバスを使った移動では扱いにくい傾向があります。
一方、ソフトタイプはハードタイプと比べると保冷力が控えめになりがちですが、軽くて持ち運びやすく、使用後はコンパクトにたたんで収納できる点が魅力です。
したがって、ソフトタイプの中でも保冷力のあるモデルを選ぶことが、公共交通機関を使った連泊キャンプでは重要です。
また、クーラーボックス自体に冷却機能はないため、内部を冷やすには保冷剤などの冷却アイテムが必要になります。

保冷剤を選ぶ際は、冷却能力に優れたタイプを選ぶことで、クーラーボックス内の温度管理により高い効果が期待できます。
ただし、保冷剤は使い終わると重たい荷物になるため、必要以上に持っていくのではなく、現地で氷を買い足すなどの工夫で荷物の量をコントロールしましょう。
効率よく食材を管理することが、連泊キャンプを快適にするポイントです。
④クーラーボックスは2個使いが便利!飲食物を分けて保冷力をアップ
クーラーボックスの保冷力を長持ちさせるためには、内部の温度上昇をできるだけ抑える工夫が欠かせません。
そのために有効なのが、クーラーボックスの蓋の開閉回数を減らすことです。
ひとつのクーラーボックスに食材と飲み物をすべて入れてしまうと、飲み物を取り出すたびに蓋を開けることになり、そのたびに冷気が逃げやすくなってしまいます。
温度変化を抑えるには、食材と飲み物を別々のクーラーボックスに分ける方法が効果的です。
しかし、電車やバスでの移動中にクーラーボックスを2つ持ち歩くのは、かさばってしまってあまり現実的とは言えません。
そこでオススメなのが、大きなクーラーボックスに小さなクーラーボックスを重ねて収納し、2重構造にして持ち運ぶ方法です。

出発時は、小さい方にすべての食材と飲み物をまとめ、保冷剤を入れて冷却しておきます。
その状態で大きなクーラーボックスに収めて一体化させ、現地に着いたら2つに分けて使用します。
片方を食材用、もう片方を飲み物用に使い分けることで蓋の開閉を分散でき、冷気のロスを抑えやすくすることにつながります。
この方法を取り入れる際に注意したいのが、冷却アイテムの準備です。
クーラーボックス2つ分の保冷剤を持って行くのは荷物が増えてしまい非効率なため、もう一方のクーラーボックスには現地で調達する氷や凍ったペットボトルを活用することを前提にするとよいでしょう。
したがって、事前に購入できる場所があるかどうかを調べておくようにしましょう!
ただし、保冷剤も氷も一時的な保冷手段であり、長時間の保存を保証するものではありません。
そのため、食材はなるべく早めに使い切ることを基本とし、現地での調達もうまく取り入れるなど、柔軟な工夫を意識することが大切です。
⑤直置きNG!クーラーボックスは地面から浮かせて保冷力をキープ
クーラーボックスの保冷力を保つためには、置き場所にも気を配ることが大切です。
地面に直接置くのは避けましょう。
地面から伝わる熱によってクーラーボックスの底が温められ、内部の温度が上がってしまう可能性があるためです。
特に、底面に断熱材が入っていないタイプのクーラーボックスは、地熱の影響を受けやすく、置き方によって保冷力に差が出ることもあります。
基本的には、テーブルの上に置いたり、日陰を選んで設置することがオススメです。
ちなみに私の場合は、タオルを下に敷いてから、タープの下に出したテーブルの上や、テント内の風通しの良い場所に置くようにしています。
こうした置き方の工夫は見落とされがちですが、暑い時期のキャンプでは冷却効果を左右する大切なポイントになります。
保冷力をしっかり保つためにも、クーラーボックスの設置場所には気を配っておきましょう。
4.まとめ|連泊キャンプでのクーラーボックス対策は電車&バス移動でも工夫次第で十分可能
ここまで、連泊キャンプにおけるクーラーボックスの使い方や、公共交通機関を利用してキャンプに行く際の工夫について詳しく紹介しました。
移動手段が限られる電車やバスで行くキャンプでも、容量や保冷力に配慮したクーラーボックスの選び方、保冷剤や氷の活用、現地での対応方法など、ちょっとした準備と工夫を組み合わせることで無理なく快適な連泊キャンプが実現できます。
このパートでは、これまでのポイントを整理しながら、電車&バスで行く連泊キャンプに向けたクーラーボックス対策の総まとめをお届けします。
①クーラーボックス問題は「準備」と「現地での工夫」で乗り切れる
連泊キャンプにおけるクーラーボックスの管理は、事前の準備と現地での柔軟な対応のバランスがポイントになります。
保冷力に優れたクーラーボックスを選ぶことや、クーラーボックスの容量を考慮した保冷剤の準備だけでなく、現地で氷や凍ったペットボトルを買い足せるかどうかの確認も、実は重要な工程のひとつです。
また、クーラーボックスの置き場所や蓋の開閉頻度を見直すだけでも、冷却時間を延ばせる可能性があります。
完璧な状態を保つことが難しくても、限られた条件の中でできる工夫を積み重ねることで、冷気を賢くキープすることができます。
②電車&バスでも連泊キャンプは十分可能!道具選びと使い方がポイントに
車がなくても、電車やバスで連泊キャンプを楽しむことは十分に可能です。
ポイントは、移動時の負担を最小限に抑えつつ、現地で扱いやすい道具を選ぶことです。
たとえば、コンパクトに折りたためるソフトタイプのクーラーボックスや、使い切りやすい氷・飲料などは、荷物の軽量化と保冷対策の両方で役立ちます。
また、クーラーボックスを複数持って行く場合でも、小型のクーラーボックスを大きなクーラーボックスに重ねて運ぶといった工夫を取り入れることで、持ち運びの手間を軽減できます。
③完璧を目指さなくてもOK!無理のない工夫で連泊キャンプを楽しもう
キャンプは、自然の中で過ごす時間を楽しむものです。
クーラーボックス対策も完璧を目指す必要はありません。
無理のない範囲でできる工夫を積み重ねることが、快適なキャンプのカギになります。
すべての食材を長時間保冷しようとするのではなく、早めに消費したり現地で必要な分だけ調達したりといった柔軟な対応を心がけることが、結果的に快適なキャンプにつながります。
「できることから試してみる」そんな気持ちで、連泊キャンプを楽しんでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


